農政懇談会

令和2年度 『農政懇談会』が開催されました。

開催日:令和2年11月18日(水)
場 所:ホテルメルパルク長野

農業・農村を取り巻く情勢は、農業従事者の高齢化や担い手不足等により非常に厳しい状況にあり、関係機関等と連携を深め、農業者や消費者の要求に応えながら地域農業の発展を支援するため、11月18日に長野市農業協同組合協議会(JAグリーン長野・JAながの)、長野市農業委員会及び長野市経済振興議員連盟(新友会)の三者による農政懇談会がホテルメルパルク長野で開催され、当新友会メンバーが全員で参加しました。

 当日の懇談テーマは、①「令和元年東日本台風災害の復旧状況について」②「人・農地プランの取組みについて」③「令和二年度の各団体の取り組み状況について」であり、それぞれ長野市、長野市農業公社、長野市農業委員会及びJAの担当者から取り組み状況について説明を受け、意見交換を行いました。

 令和元年台風災害の関係では、浸水被害を受けた果樹園の樹体への影響や、もものせん孔細菌病の対策などについて意見交換されました。また、高齢化により耕作が困難になる農地を地域の中心経営体に集約し、耕作放棄地を防ぐことを目的とした人・農地プランの取組みの関係では、特に耕作不利地である中山間地域の農地の荒廃化の問題やアンケート回収率が低いことが集約化へのハードルとなること。また、スマート農業への取組みについても議論された他、プラン作成で終わりでなく、その後の見直しや施策への反映が必要であるなどの意見が出されました。

 その他に、農作物の輸出に関して、特にシャインマスカットについては、日持ちもよくロスがなく今後も伸びる余地があることやその他新品種についても振興していくことなど、活発な意見交換が行われました。

令和元年度 『農政懇談会』が開催されました。

長野市農政懇談会開催

開催日 令和元年11月25日(月)
ホテルメトロポリタン長野にて


毎年恒例となっているこの農政懇談会は、長野市農林部、市農業公社、市農業委員会、市農協協同組合協議会に加えてわれわれ親友会議員により構成される経済振興議員連盟が一同に会し開催されるものです。今回の懇談テーマは「台風19号の災害とその対策について」と「JA及び長野市農業委員会からの取り組み報告」について大きく2つのテーマについて懇談されました。
主に台風19号襲来における農業被害は想定を超えた状況に見舞われ、農産物及び施設被害、圃場及び施設への土砂とごみの流入、農業機械の浸水被害が発生し被災農家の状況は、居住もままならない状況であるとともに、多くの農家では災害により減収・品質低下にともなう所得の大幅な低下、営農を断念する農家の発生も危惧されている。農業継続への不安等、経営的にも大きな衝撃を受けている。
そんな中での懇談会で多くの議論が交わされました。

テーマ①「台風19号の災害とその対策について」

JAグリーン長野からの要望
・河川敷内の農道の復旧や、災害ごみの処理、農地の復旧(自力施工もふくめて)、長芋畑に対する支援。
・持続的生産強化対策事業についての補助金の支払いを早めてほしい。
・各種税制にかかわること(市民税・固定資産税・国民健康保険など…)の減免措置の検討と、それらについて一括して相談できる窓口の設置。

JAながのからの要望
・被災により営農継続を断念する農家が発生しないよう、園地の復旧及び助成制度。

テーマ②「JA及び長野市農業委員会からの取り組み報告」

JAグリーン長野からの報告
・農産物直売の生産振興について、A・コープ農産物販売を拠点とし、直売会員への生産指導強化を図り、新品目、新品種の開発導入に取り組む。
・直売所への通年供給作型を推進し、農業所得の安定を図る。
・管内標高300m~1000mの特徴を生かした直売所品目を提案し、直売所リレー販売に取り組む。

JAながのからの報告
・都市型農業の特性を活かした地産地消の推進と顔の見える産地づくり、個性ある果樹産地の確立。
・アスパラガス産地の再構築、立地条件を活かした地域農業の振興。
・米の需要調整と水田の有効活用の推進。
・標高差を生かした長期出荷体制の確立。

長野市農業委員会からの報告
・農地利用状況調査及び意向調査の実施。
・非農地の決定。
・農家相談会の開催。

長野市農業振興条例の趣旨を踏まえ、連携しながらスピード感をもって災害対策に取り組んでいき、農業振興が図られることを期待します。