新友会政策モニター研修会

新友会政策モニター研修会

新友会政策モニター研修会開催

開催日 平成27年12月5日(土)

場 所 ホテルメトロポリタン長野 3階「浅間」

講演会

刈萱山西光寺の由来である二幅の『刈萱道心石童丸御親子御絵伝』と、六幅の『地獄絵』の絵伝等を会場に展示。竹澤環江氏の抑揚ある語りと明瞭な解説で絵解き口演が行われました。

演題「刈萱山西光寺の絵解き」

講師 刈萱山西光寺 副住職寺庭 竹澤 環江(たけざわ たまえ)

西光寺の「絵解き」について

長野市の善光寺表参道に位置する刈萱山西光寺は、江戸時代より「絵解きの寺」として親しまれ、善光寺と共に賑わうお寺である。

西光寺の「絵解き」は、明治の中頃まで盛んに行われており、一時途絶えるが、住職夫人により復活して40年が経つ。

竹澤環江氏は住職夫人の指南を受け、平成19年より絵解き活動を始めている。

「絵解き」とは、寺社に伝わる掛け軸等を「お羽根指し」という指し棒を使い、絵を指し示しながら解説・説明し、語ること。

字の読める人が少なかった時代の視聴覚説教(目で見て耳で聞くことで物事を考えたり、知識を得たりする)であり、娯楽という楽しみの一つでもあった。

その流れが「紙芝居」である。

絵解き口演の感想

「開祖刈萱上人と石童丸の親子愛を口演」

  • 竹澤講師の話し方がとてもはっきりとして伝わりやすく、また内容も面白おかしく楽しめた。また、本堂に出向きたい。
  • 絵解きの口演は初めて聞いた。こんなすばらしいものがあったとは知らず、恥かしい。長野市の伝統文化としてもっとPRしていきたい。
  • とても解りやすく、もっと若い人達にも刈萱さんのお話をしてあげる機会を与えてほしい。
  • 「絵解き寺」をPRして観光名所につなげる事ができたら良いなと思います。竹澤さんの語りは見事でした。

懇談会

新友会モニター制度は、日頃から恒常的に市民の皆様の意見を伺うための制度で、現在全市から108名人の政策モニターの皆様によって市政に対する要望や意見などをいただいております。

新友会では市政への要望書として提出し、市政に反映されるよう努力しております。絵解き口演終了後、各テーブルごとにモニターの皆様と新友会議員により、市政・市議会・新友会に対するご意見・ご要望・ご提案をいただきました。主なものにつきましてご紹介いたします。

  • 投票率の低下について

    18歳まで選挙権が拡大されるにあたって、学校・家庭における啓蒙活動を行うとともに、各年齢ごとの投票率の発表や市議会傍聴を行ってはどうか。投票所に段差があるなど、お年寄りに対する配慮が不足している。

  • 住民自治協議会について

    ●区長に出されていた市長からの委嘱状がなくなった。見直したほうがよいのでは。

    ●住民自治協議会と支所との連携が大事。支所長や補佐は2~3年腰を据えてやっていただきたい。

    ●地域における老人福祉について、住民自治協議会で担うことになるが、規模も実情も異なるのでスムーズには行かない。個人情報保護法もあり、誰が困っているのかもわからない状況になっている。

    ●女性を登用する方策を教えてほしい。女性を出しやすくするには家族の理解が必要。

    ●都市内分権を推進しているが、各種団体の統合は問題がある。「やらされた」との意識もある。支所の強化が必要。

  • 地域振興について

    ●松代地区について、道路や駐車場の整備が必要でせっかくの財産が生かされていない。

    ●戸隠にお店がない。移動販売をして欲しい。若い人に住めと言っても無理。

    ●過疎地にもお金をかけて欲しい。

    ●長野にも良い中小企業がある。信大は産学連携に協力的なので、連携をもっと図るべき。また、市のホームページ「おしごとながの」の充実に期待する。

  • 中山間地域について

    ●支所長には地元の状況を解っている人を据えるとともに、予算の執行権限などもっと考えて欲しい

    ●合併前は、子どもたちの活動でも役場のマイクロバスが使えたが、今は使えない。

    ●中心地と違い、中山間地域の現状、実情に添った対応をして欲しい。

    ●高齢化社会が思っていた以上に急速に進展している。老々介護の世帯が増え、子どもや若者たちは都市部(都会も含む)に行ってしまう。帰って来たくても就く仕事がない。

  • 少子化問題・子育て支援について

    ●下条村の子育て支援政策は若者の定住対策として有効であり長野市でも同様な施策を行うことを望む。

    ●子育て支援政策に関する、国の動き及び市の動きが遅いと感じる。他市の事例であっても良い事は積極的に導入する姿勢が必要である。

  • 保健福祉と医療について

    ●障がい児の子育てをしている。就学年齢になるが、受け入れ等に不安があり冷たい。弱者の声が市に届かない。

    ●各地区で運行している福祉自動車について、最初は市の支援で購入できるが、数年後の買い替えの時は毎年の積み立てで対応しなければならない。バザーなどで資金集めをしているが、思うようにならない。市で何とかできないのか。

    ●子どもが急病のときに、救急車の使用をしないで、緊急病院に行くと、診察までに長時間待たされ、十分な手当をしてくれなかった。市は、医療機関にその対応や役割を徹底して欲しい。

  • 道路整備と防災対策について

    ●地域の主要な道路においても、危険な場合がある。早期に点検し整備して欲しい。

    ●中小河川等に対する水害対策を急いで頂きたい。

  • 中心市街地の活性化対策について

    ●長野市中心市街地の象徴である権堂商店街については、かつての賑わいを取り戻すことは難しいと感じている。
    今後、中心市街地の活性化を図るには、交通網の再整備に併せて周遊券等の活用により、周辺地域の皆さんが安心して買い物の出来る環境を整える必要がある。

    ●中心市街地の再開発については、様々な検討が行われていると思うが、市街化区域全体を俯瞰したグランドデザインが必要であると感じる。このグランドデザインを検討するにあたっては、従来の人選にとらわれない多様な者による検討が必要であると感じる。特に若い世代の皆さんの意見を参考にする必要があるのではないか。

  • 善光寺周辺整備と観光について

    ●善光寺は現在横からお客が入っているが、バスを降りて正面から入ることが大切。

    ●御開帳は車の渋滞対策が必要。丹波島橋から一時間半かかるなどあのように時間がかかれば次回への影響がある。

    ●えびす講花火は全国でもトップクラスと聞く。長野らしさとしてもっと観光に結びつけるべき。

    ●御開帳時、様々なイベントが行われたが、その時だけでなく、祇園祭りなどの他のイベントも含めて常に盛り上がっているような取り組みが出来ないか。来年6月5日に行われる全国植樹祭なども良い機会だ。

  • 空き家対策について

    ●相ノ木地区等の空き家対策の推進を望む。若い人が都市へ行き、残った年寄りが亡くなると家を取り壊し、駐車場になるだけ。

    ●学校の空き部屋を使った高齢者施設、デイサービス等に使用するなど複合的に使用できないか。

  • 駅周辺整備について

    ●長野駅に一時的に駐車するスペースがなく利用しづらい。

    ●新幹線の延伸により、長野駅は観光面でのアクセス拠点として一層の整備が必要。

    長野市内の観光資源が十分に活用されているとは言えない。

    ●駅周辺整備に続く七瀬都市計画道路の整備を早く行うべき。新庁舎、市民芸術館へのアプローチを考え、JR踏切改良を含め駅東口からのアクセス道路も早く整備すべき。

  • 農林業について

    ●耕作放棄地の利活用の提案や中山間地域のみならず里山の荒廃地利用を促進してほしい。新農地法の法的な内容、中山間地機構の検証をしてほしい。

    ●農業の担い手に対する支援策を充実させてもらいたい。認定農業者として農業に従事しているが、現在のままでは生活が出来ないと感じ
    ており、行政の支援を期待したい。

    ●近年後継者のいない農家では、農地の荒廃化が目立っており、荒廃農地対策の観点から有効活用の出来る行政的指導が必要と感じる。収穫直前に被害に遭うため、農業の継続にも影響を与えている。野生鳥獣対策を強化していただきたい。

  • 市政・市議会・新友会に対するご意見・ご要望について

    ●1支所1事業は、支所の活性化のためにも重要な事業だ。充実を期待する。

    ●市議会の傍聴が出来る事をもっと告知して、議員の活動内容を多くの市民にアピールしてほしい。

    ●モニター研修会で提案や要望を事前に考えて発言したいが、予算編成に対する要望書を事前に提示できないか。開かれた市議会として、少なくても新友会の各議員の日頃の活動を知ることができるような取組はできないか。