長野市農政懇談会開催
開催日 令和元年11月25日(月)
ホテルメトロポリタン長野にて
毎年恒例となっているこの農政懇談会は、長野市農林部、市農業公社、市農業委員会、市農協協同組合協議会に加えてわれわれ親友会議員により構成される経済振興議員連盟が一同に会し開催されるものです。今回の懇談テーマは「台風19号の災害とその対策について」と「JA及び長野市農業委員会からの取り組み報告」について大きく2つのテーマについて懇談されました。
主に台風19号襲来における農業被害は想定を超えた状況に見舞われ、農産物及び施設被害、圃場及び施設への土砂とごみの流入、農業機械の浸水被害が発生し被災農家の状況は、居住もままならない状況であるとともに、多くの農家では災害により減収・品質低下にともなう所得の大幅な低下、営農を断念する農家の発生も危惧されている。農業継続への不安等、経営的にも大きな衝撃を受けている。
そんな中での懇談会で多くの議論が交わされました。
テーマ①「台風19号の災害とその対策について」
JAグリーン長野からの要望
・河川敷内の農道の復旧や、災害ごみの処理、農地の復旧(自力施工もふくめて)、長芋畑に対する支援。
・持続的生産強化対策事業についての補助金の支払いを早めてほしい。
・各種税制にかかわること(市民税・固定資産税・国民健康保険など…)の減免措置の検討と、それらについて一括して相談できる窓口の設置。
JAながのからの要望
・被災により営農継続を断念する農家が発生しないよう、園地の復旧及び助成制度。
テーマ②「JA及び長野市農業委員会からの取り組み報告」
JAグリーン長野からの報告
・農産物直売の生産振興について、A・コープ農産物販売を拠点とし、直売会員への生産指導強化を図り、新品目、新品種の開発導入に取り組む。
・直売所への通年供給作型を推進し、農業所得の安定を図る。
・管内標高300m~1000mの特徴を生かした直売所品目を提案し、直売所リレー販売に取り組む。
JAながのからの報告
・都市型農業の特性を活かした地産地消の推進と顔の見える産地づくり、個性ある果樹産地の確立。
・アスパラガス産地の再構築、立地条件を活かした地域農業の振興。
・米の需要調整と水田の有効活用の推進。
・標高差を生かした長期出荷体制の確立。
長野市農業委員会からの報告
・農地利用状況調査及び意向調査の実施。
・非農地の決定。
・農家相談会の開催。
長野市農業振興条例の趣旨を踏まえ、連携しながらスピード感をもって災害対策に取り組んでいき、農業振興が図られることを期待します。