野生鳥獣との共存は可能か

今年は全国的に熊の出没の多い年となっています。本市でも例年以上の出没となっています。農作物の被害も増加しています。また人的被害も発生し、これから晩秋・初冬に向け更に活動が活発になることが予想されます。

はっきりとした原因は分かってはいませんが、山中の食料が少ないことが原因の一つではとのことです。ここでも暖冬から遅雪・酷暑・異常な多雨少雨等々、異常気象が影響しているのでしょうか。

↑↑可哀想ではありましたが、捕獲されたクマ

中山間地域の耕作放棄地が増加し、野生動物の活動がより集落に近づいています。山の手入れや、境となる田畑の管理など、昔の里山の復活が理想ですが現実的ではありません。収穫しない果実の木の伐採。食料や生ゴミなどを屋外に放置しないなど、今できる対策が必要です。また身を守る対策として、早朝や夕方は、散歩などの外出はしないなども大切です。

↑↑熊がリンゴの木に登り、枝から折ってしまいます↑↑

また猿の被害も深刻です。設置済の防護柵からの侵入も増えてきて、中山間地域の有害鳥獣対策の難しさを感じています。 面積の3/4が中山間地域と言われる本市は有害鳥獣対策を避けて通れません。新友会では多くの知恵とアイデアを結集して、対策の先進地となるべく日々研究をしていきたいと思います。

                  【 寄稿 加藤英夫 】